夢を見た。
まだ小さい子供だった頃の夢。
その世界は、
僕の意識が自由に歩くことを許してくれていた。
みんなで遊んだ公園の玩具。
澄んだ川。切り倒され、無くなった筈の木々。
元気な祖父母、若い両親、幼い兄弟。
記憶の中にある懐かしい香り。
すべてがあの頃の姿だった。
僕は彼を探していた。
学校を訪れた。とうに卒業した、あの学校へ。
そこで僕は見つけることができた。
あの頃の僕を。
友人達に囲まれ、本当に楽しそうだった。
彼には悩み等1つも無くて。
彼は毎日がとても楽しくて。
何もかもが新鮮で。
本当に幸せだった。
気が付いたのか、彼は僕を見た。
すべてを知っているかのように、僕を見て、微笑んだ。
そこで僕の意識はあの世界から切り離された。
覚醒した後、僕は泣いた。
ここに書こう。
また忘れしまう前に。
この夢を忘れてしまう前に。
この思いを忘れてしまう前に。
もう戻れないあの日々を忘れてしまう前に。
そして、彼に言えなかった言葉をここに書こう。
君に逢えて良かった。